普段はできるだけ「パーソナルストーリー」には触れないように、
客観的に物事を見ることができるよう努めていますが、久々に号泣しました。
以下、私の気持ちを整理するために書きました。
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現地で活動する団体の日々の支援状況や、社会面も含めた被災地レポートを連日書いています。
今日の午後第7報を書き終えました。
以前ご縁があって今回お手伝いしているNPO法人のウェブサイト、
そして世界の災害情報を扱う国連のウェブサイトに掲載してもらっています。
今日は被災地で働く支援のプロ集団の話を。
このような大規模災害が起きると、世界各地で災害支援をしている
NGO(日本では「特定非営利活動法人=NPO法人」と呼ばれます)では
人材不足が顕著に現れます。
ボランティア先進諸国に比べて、どれだけ有能な人材に対しても、
かなり少ないお給料しか払えないのが実情で、マンパワーもいつもギリギリな日本のNGO。
激務の割にお給料が少なくて、結婚を諦めたとか子供をつくるのを考えているなんて話まで聞きます。
そんな中、なんとか人を被災地に送って活動している日本のNPO法人のスペシャリスト達。
日本ではよく「ボランティア」と呼ばれますが、法人のスタッフ達は
お給料をちゃんともらう経験を積んだプロです。
夜中23時からのミーティングなんてあたりまえ、夜中に寝る時間を惜しんで
情報共有のためのレポート作成。
こども、お年寄り、外国人、障害者、小さな小さな避難所。
今回の災害では、行政では行き届きにくいきめ細やかな支援を物品以外にも続けています。
そんな彼らの活動を少しでも支えたい、と始めた今回のお手伝い。
偶然にもお手伝い先の団体の「情報共有支援」という支援計画と重なり、
お手伝いのひとつでそんなレポートを書かせてもらっています。
内容は英語。
日本の外から支援の手を差し伸べているところ、これから支援をしたいと考えているところ、
そんなところに届けばいいなと思っています。
日本で起きた災害ということで、色々言われている政府の支援もかなりスピーディだと思います。
他のアジア諸国で同様のことが起きたら、この10日間で行われた支援は
1ヶ月はかかったとも仲間内では言われています。
そして色々な要因があって海外からの支援が入りにくことも事実。
まずは言葉の壁がある。
もしかすると私の書いた状況レポートでも海外の心ある方々に届き始めたかもしれません。
そんな中、連日ニュースで目にする支援物資のマッチングや
家に戻った人への足りない差し迫った支援の問題。
みんな何かしたいという思いはあるのに、まだスムーズにつながっていない。
私がやっていることは、果たしてほんとに被災地の役にたっているんだろかとの
思いがよぎります。
(政府間での大きな支援ではなく)海外からのきめ細やかな支援は、どのくらい入るのでしょう。
いつ入れるのでしょう。
よっぽど国内の動きをもっとサポートしたほうがいいのでは・・・?
でも私はこのシンガポールの地から、フルタイムのママとしてできることを、
やっぱりやっていくしかないのだと思っています。
地道に、少しずつ。
Red Cross(赤十字社)は、その規模も活動内容も、すごい団体です(お友達が数人働いています)。
その規模ゆえ、寄付がすぐに届かないというもどかしさを私は感じています。
そして名前も知られていないような小さなプロのNGOも日本には沢山あります。
スピーディーに動けるけど、資金的に、よってその活動内容に限界がある。
どちらが良い悪いというのではなく、みんな頑張っているのです。
時間はかかるかもしれないけれど、日本へ支援をしようと思っている人たちが、
既に現地で頑張ってくれているNGOの仲間をサポートしてくれることにつながりますように。
もっと沢山の人が、そこに関わるプロ集団のことを知ってくれますように。
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最後まで読んでもらってありがとうございます。
明日以降、通常記事に戻るつもりです。
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シンガポールでLuxenity (ルクセニティ)という小さな会社と、港区で心の自立した女性達の交流サロンと養成所を運営しています。
luxenity.com/jp
「知的に品良く美しく。」
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